エブリィワゴンは軽ハイトワゴンの中でも室内空間が広く、車中泊との相性が抜群なモデルです。
特に自作DIYを組み合わせることで、低コストで自分好みの寝室や収納スペースを作れるのが魅力です。
本記事では、エブリィワゴンで車中泊仕様を自作したい方に向けて、レイアウトの考え方、ベッドキットの作り方、収納や照明のDIY方法、快適に過ごすための装備などを詳しく解説します。
初心者でも取り組みやすいポイントを押さえながら、実例を交えてわかりやすく紹介していきます。
エブリィワゴンで車中泊を自作する前に知っておきたい基礎知識
エブリィワゴンは軽自動車ながら非常に広い室内空間を持っており、車中泊に最適な車種として高く評価されています。
その理由は、フルフラット化しやすいシート構造や、荷室が四角い形状でベッドや収納を自作しやすい点にあります。
また、グレードや年式によって室内高やシートアレンジが異なるため、DIYを計画する際には車両ごとの特徴を理解することが重要です。
この記事では、自作前に知っておくべき基本知識を押さえつつ、安全で快適な車中泊仕様を作るためのポイントをわかりやすく解説します。
エブリィワゴンが車中泊に向いている理由
エブリィワゴンが車中泊に向いている最大の理由は、軽自動車トップクラスの室内空間にあります。
スライドドアを採用しているため乗り降りしやすく、荷物の出し入れもスムーズです。
さらに、後席を倒すことでフラットに近い空間を確保でき、ベッドキットの自作が容易になります。
また車体が四角い形状のため、DIYで棚や収納を作る際にも無駄なスペースが生まれにくいという利点があります。
こうした特徴により、エブリィワゴンは車中泊用のカスタムベースとして非常に人気が高くなっています。
グレード・年式による室内スペースの違い
エブリィワゴンには複数のグレードや年式が存在し、それぞれで室内寸法やシート構造にわずかな違いがあります。
特に、ハイルーフ仕様では天井が高くなるため、圧迫感が少なく快適さが向上します。
また、年式によって後席の可倒方式やシートの厚みが異なるため、自作ベッドの高さや構造に影響します。
DIYを始める前には、自分の車両の室内長・室内高・タイヤハウスの幅などを正確に計測し、必要なパーツのサイズを把握しておくことが大切です。
これにより、完成後の使い勝手が大きく変わります。
自作向けに確認しておく装備と内装構造
DIYを計画する際は、まず車両の内装構造と装備の位置を把握することが重要です。
特に、リアヒーターやシートベルトの固定部、タイヤハウス、内張りの凹凸などはベッドの脚や収納ボックスの配置に影響します。
また、電装系のDIYを行う場合はアクセサリー電源の位置やアースポイントを確認しておくことで、配線ミスを防げます。
細かい部分まで理解しておくことで、後から修正する手間を減らし、より安全で使いやすい車中泊環境を作ることができます。
エブリィワゴン車中泊DIYの基本ステップ
エブリィワゴンで車中泊仕様を自作する際には、まず全体のレイアウトを設計し、必要な装備を整理することが重要です。
車内は限られたスペースのため、寝る・収納する・作業するという3つの機能をどう配置するかで使い勝手が大きく変わります。
さらに、DIYでは素材選びや作業手順が完成度に直結するため、事前準備を丁寧に行うことが成功のポイントとなります。
この章では自作DIYの基本ステップをわかりやすく解説し、作業をスムーズに進めるための注意点を紹介します。
設計の考え方とレイアウトの決め方
レイアウトを決める際は、まず「何を重視するか」を明確にすることが重要です。
たとえば、睡眠の快適さを優先するならベッド幅を広めに確保し、荷物が多いキャンプ用途なら収納スペースを重視する必要があります。
また、一人用か二人用かによっても設計方針は変わります。
エブリィワゴンは左右対称の室内形状が特徴で、ベッドや収納をフラットに配置しやすいため、初心者でもバランスの良いレイアウトを作りやすい車種です。
まずは紙やアプリで設計図を作り、完成後の動線をイメージしながらレイアウトを固めていきましょう。
ベッドキットを自作する際のサイズ計測ポイント
ベッドキットの自作において、正確な計測は最重要ポイントです。
特に確認すべきなのは、荷室の幅、フロアからシート上面までの高さ、タイヤハウスの張り出し部分、そして前後の長さです。
エブリィワゴンは年式により寸法が微妙に異なるため、「ネットの寸法をそのまま使う」のではなく、自分の車両で必ず実測する必要があります。
さらに、ベッド脚の高さを調整することで収納スペースを確保できるため、荷物の量や目的に合わせて最適な高さを決めることが大切です。
計測時にはメジャーだけでなく水平器や直角定規も使用し、精度を高めると完成後のグラつきを防げます。
使う木材・工具・固定方法の選び方
DIYで使われる代表的な木材は、軽量で加工しやすい「1×4材」「2×4材」「ラジアタパイン合板」などです。
エブリィワゴンは車内が四角いためカット数が少なく済み、初心者でも扱いやすい素材選びが可能です。
工具はインパクトドライバー、ジグソー、サンダーがあると作業効率が格段に向上します。
固定方法としては、ビス止めのほか、車体を傷つけないために「L字金具+面ファスナー」「突っ張り構造」を採用するケースも多くあります。
素材と工具を正しく選ぶことで、軽量かつ頑丈な車中泊設備を自作できます。
DIYで失敗しないための作業手順
DIYでは順序立てた作業が非常に重要です。
まずは設計→採寸→材料カット→仮組み→微調整→本組みという流れで進めると、ミスが少なく安定した仕上がりになります。
いきなり本組みをするとズレや歪みが生じやすいため、仮組み段階でしっかり確認しておくことがポイントです。
また、車中泊用に使用する場合は耐荷重を十分に確保し、体重がかかる部分は補強材を追加するのが安心です。
完成後は走行中の振動で緩みが出ないかをチェックし、必要に応じて固定方法を見直します。
快適な車中泊空間を作る自作アイデア
エブリィワゴンで車中泊を快適にするためには、ベッドや収納だけでなく、断熱・遮光・寝心地など細かな要素を総合的に整える必要があります。
自作できるアイテムの幅は非常に広く、工夫次第でホテル並みに快適な車内空間を作ることも可能です。
この章では、車中泊を快適にするための具体的な自作アイデアを紹介し、初心者でも取り組みやすいポイントをわかりやすく解説します。
フルフラットベッドの作り方と耐荷重の確保
フルフラットベッドは車中泊DIYの中心となる装備で、設計と構造が快適さを大きく左右します。
まずは段差のある部分を板で埋めつつ、脚となる木材やアルミフレームで平らな面を作ります。
耐荷重を確保するためには、中央部分に補強材を追加することが重要で、荷重が集中しやすい箇所を重点的に補強しましょう。
また、ベッドの高さを調整することで下部を収納スペースとして活用できるため、目的に応じて最適なバランスを選びます。
天板には合板を使用し、角を丸めることで安全性と扱いやすさが向上します。
収納スペースを生かす自作棚・引き出しの構造
エブリィワゴンは床下スペースが活用しやすいため、収納棚や引き出しの自作と相性が抜群です。
棚を作る場合は、ベッド下を左右二分割し、一方を引き出し収納にする構造が人気です。
引き出しにはスライドレールを使うと取り出しがスムーズになり、重いキャンプ道具でも楽に収納できます。
また、車体に合わせたジャストサイズの棚を作れば、走行中のガタつきを抑えられるため快適性が向上します。
頻繁に使うアイテムは手前に、使用頻度の低いものは奥に配置することで使い勝手も良くなります。
カーテン・シェードの自作で断熱とプライバシー確保
車中泊で欠かせないのが遮光と断熱対策です。
カーテンを自作する場合は、突っ張り棒やマグネットレールを使用することで簡単に取り付けられます。
また、アルミシートと内装色に合わせた布を組み合わせてシェードを作ると、見た目と断熱性能を両立できます。
エブリィワゴンの窓形状はほぼ四角形のため型取りが簡単で、初心者でもキレイに仕上げやすい点が魅力です。
完全遮光にすることで外光を遮り、快眠しやすい空間を作れます。
マット・クッションを工夫した寝心地向上テクニック
シートやベッド板の上にそのまま寝ると体が痛くなるため、マット選びは非常に重要です。
おすすめは高反発ウレタンや車中泊専用インフレーターマットで、厚さ3〜5cm程度のものがバランスに優れています。
複数のマットを組み合わせる場合は、段差を吸収する素材を下に敷くと寝心地がさらに向上します。
また、通気性の良いカバーをつけることで湿気がこもりにくく、長期間の旅行でも快適に使用できます。
エブリィワゴンでの電源・照明を自作する方法
車中泊では電源と照明があるかどうかで快適性が大きく変わります。
スマホの充電、ポータブル冷蔵庫、扇風機などを使う予定がある場合は、電源環境をあらかじめ整えておく必要があります。
エブリィワゴンは内装がシンプルで配線ルートを確保しやすく、DIY初心者でも扱いやすい車種です。
この章では、サブバッテリーの導入方法から照明の取り付けまで、安全ポイントを踏まえて詳しく紹介します。
サブバッテリー導入の基本と配線の安全ポイント
サブバッテリーは車中泊に必須ともいえる装備で、エンジン停止中でも電気を使用できるメリットがあります。
設置場所としては荷室の片側や助手席下が定番で、エブリィワゴンはスペースが確保しやすいのが特徴です。
配線時にはヒューズを必ずバッテリー近くに挟み、ショートを防ぐことが重要です。
また、配線ルートを内張りの裏に通すことで見た目がスッキリし、走行時の振動による摩耗も防げます。
電圧管理や保護回路の搭載されたチャージャーを使用することで、バッテリーを長持ちさせることができます。
LED照明の取り付け方法と明るさの選び方
車内照明の自作にはLEDライトが最適で、省電力かつ明るく、取り付けも簡単です。
貼り付け型のLEDテープは扱いやすく、車内の縁に沿わせて配置するだけで均等な明かりを確保できます。
明るさは昼白色よりも暖色系のほうがリラックスでき、寝る前の使用にも向いています。
また、USB給電式のライトを使えばサブバッテリーと組み合わせやすく、スイッチも手元に配置しやすくなります。
配線は結束バンドやクリップで固定し、走行時に垂れ下がらないよう確実に処理しましょう。
ポータブル電源を活用したDIY構成の考え方
サブバッテリーを導入しない場合でも、ポータブル電源を使えば手軽に電源環境を整えられます。
エブリィワゴンの床下収納やシート下スペースに置くことで、コードが邪魔にならず安全に使用できます。
また、複数の出力端子(AC・USB・DC)があるモデルを選べば、照明や充電器などの同時利用が可能です。
必要な容量は利用目的によって変わるため、旅行日数や使う家電の消費電力を把握して最適なモデルを選んでください。
車中泊を安全・快適にするための自作アクセサリー
車中泊では快適性だけでなく、安全性も非常に重要です。
特に夏場や冬場の温度管理、就寝中の換気、プライバシー保護などは快適な睡眠に直結します。
DIYで作れるアクセサリーを活用することで、より安心して車中泊を楽しむことができます。
網戸・換気システムのDIY方法
夏場に快適に過ごすためには換気が必須で、網戸はDIYでも簡単に作れます。
マグネット式のメッシュシートを窓枠に合わせてカットし、磁石で固定するだけで完成します。
さらに、USB接続の小型ファンを併用することで車内の空気循環が良くなり、暑い夜でも快適に眠れます。
虫の侵入を防ぎながら換気もできるため、夏の車中泊には欠かせないアイテムです。
断熱材の選び方と貼り方のコツ
冬場の寒さ対策として断熱材を貼るDIYは非常に効果的です。
一般的には発泡系の断熱材やアルミシートを内張りの裏に貼り付け、車内の保温性を高めます。
特にエブリィワゴンは壁面がフラットな構造が多いため、断熱作業がスムーズに進みます。
隙間なく貼ることで効果が最大限に発揮され、冬の車中泊でも快適に過ごせます。
汎用テーブル・ワークスペースの自作方法
車内で食事や作業をする際には、折りたたみ式のテーブルがあると便利です。
ベッドフレームに差し込むタイプや、跳ね上げ式テーブルなど自作方法はさまざまです。
軽量素材を使用し、収納しやすい構造にすることで、車内空間を圧迫せず実用的なワークスペースが完成します。
エブリィワゴン車中泊DIYの実例紹介
エブリィワゴンは室内空間の自由度が高く、ユーザーごとにまったく異なるDIYスタイルが実現できるのが魅力です。
実例を見ることで、自分の用途に合ったレイアウトやアイデアを具体的にイメージしやすくなります。
ここでは、初心者向けの低予算DIYから、本格キャンプ仕様、仕事と併用する実用モデルまで、タイプ別にわかりやすく紹介します。
初心者向けの低予算DIY例
初めてDIYに挑戦する場合は、シンプルな構造で費用を抑える方法がおすすめです。
例えば、ホームセンターで購入できる1×4材を使った簡易ベッドや、折りたたみ式のマットレスを活用する方法があります。
収納はコンテナボックスを中心に組み合わせ、必要に応じてベッド下に収めるだけで十分に実用的です。
工具が少なくても作れる構造にすることで、誰でも気軽に車中泊仕様へカスタムできます。
キャンプ仕様に特化した本格DIY例
キャンプを主体に利用する場合は、ギア収納と調理スペースを中心に設計するケースが多いです。
ベッド下を大容量の引き出しにしてギアをまとめたり、スライド式のキッチンテーブルを自作して車外で調理できるようにする方法があります。
また、外部電源ポートや照明の増設など、快適なキャンプ生活に必要な装備を盛り込むことで、車がそのまま拠点として機能します。
耐久性が求められるため、素材は合板やアルミフレームなど頑丈なものを使うのが一般的です。
仕事と車中泊兼用の実用的レイアウト例
仕事で車を使いながら車中泊も行う場合は、収納力と作業性が重要になります。
ベッドは片側だけに設置し、もう片側に工具や荷物を収納する棚を配置するスタイルが人気です。
折りたたみ式のベッドを採用すれば、日中は荷室を広く使い、夜はしっかりと眠れるスペースを確保できます。
また、モバイルオフィスとして使用するために、簡易デスクや電源タップを取り付けるケースも増えています。
車中泊での注意点と法的ポイント
車中泊は自由度の高い旅が楽しめる一方で、安全面やマナーを守ることが非常に重要です。
特に就寝中の換気、温度管理、停車場所の選び方などを誤ると、危険が生じる可能性があります。
この章では、安心して車中泊を楽しむために知っておきたいポイントを解説します。
安全確保のための装備と対策
車中泊では、酸欠や熱中症などのリスクを避けるために適切な装備を整える必要があります。
夏場は換気ファンや網戸を必ず用意し、冬場は小型の電気毛布や防寒具で体温を保つ対策が欠かせません。
また、窓を少しだけ開ける場合は、雨や虫の侵入を防ぐカバーを併用すると安心です。
非常時に備えてライトやモバイルバッテリーを常備しておくと、トラブルが起きても落ち着いて対処できます。
道路交通法・車中泊マナーの確認ポイント
車中泊自体は違法ではありませんが、場所によっては禁止されていることがあります。
駐車場や道の駅では、施設のルールに従い、騒音やゴミの放置など迷惑行為を避けることが大切です。
また、公道でのアイドリングや長時間停車は周囲に配慮する必要があります。
マナーを守ることでトラブルを防ぎ、快適な旅を続けることができます。
就寝時の換気・温度管理で気をつけること
就寝中は車内の温度変化が大きくなるため、適切な換気と断熱対策が必要です。
夏場は窓に網戸を取り付けて外気を取り入れ、扇風機を併用するだけで効果的に温度を下げられます。
冬場は断熱材やシェードで冷気の流入を防ぎ、寝袋や電気毛布を使用することで快適な睡眠環境を整えられます。
結露対策として、換気を適度に取り入れるのも忘れないようにしましょう。
まとめ
エブリィワゴンは広い室内空間とシンプルな構造を活かし、自作DIYで大幅に快適性を向上できる車種です。
ベッドキットや収納の構築、電源設備の導入、カーテンや断熱材の設置などは、工夫次第で費用を抑えながらも高い機能性を実現できます。
特に車中泊では快適性と安全性の両立が重要であり、換気・温度管理・照明・プライバシー確保などもDIYで対応できるポイントです。
また、自分の利用シーンに合わせたレイアウトを考えることで、旅行用、仕事用、キャンプ仕様など多彩なスタイルに仕上げることができます。
自作することで愛着も増し、旅先での過ごしやすさも大幅に向上します。

