「自由な旅がしたい」「自分のペースで絶景や温泉を楽しみたい」——そんな方に今、大人気なのが“車中泊”。中でも山口県は、絶景・グルメ・温泉・歴史と魅力がギュッと詰まった、車中泊旅にぴったりのエリアです。
この記事では、初心者でも安心して楽しめる山口県の車中泊スポットや、おすすめのモデルコース、快適に過ごすためのアイテムやマナーまで、たっぷりご紹介します。車中泊の計画を立てているあなたに役立つ、保存版ガイドです!
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山口県で車中泊が人気の理由とは?
瀬戸内海と日本海の両方を楽しめる地理的魅力
山口県は本州の最西端に位置し、南は瀬戸内海、北は日本海に面している珍しい地形を持っています。この地理的特性が、車中泊をする人たちにとって大きな魅力になっています。1日で異なる海の風景を楽しむことができるため、「海沿いでのんびり過ごしたい」「夕日や朝日を海辺で見たい」という願いも叶います。たとえば、瀬戸内海側では穏やかな波の音と静かな港町の風景、日本海側ではダイナミックな海岸線やサーフポイントなど、雰囲気がガラリと変わります。こうした風景の違いを一度の旅行で体験できるのは、山口ならではの魅力です。ルートをうまく組めば1泊2日でも両方の海を楽しめるので、限られた日程の中でも満足度の高い旅になります。
絶景スポットが多く車中泊との相性抜群
山口県は「角島大橋」「元乃隅神社」「秋吉台」など、全国的にも有名な絶景スポットが点在しています。これらの場所は日帰りではアクセスしづらい場所にあることが多く、車中泊をすることで効率的に巡ることができます。特に角島大橋は、朝焼けや夕暮れ時が美しいことで知られており、時間を気にせずその瞬間を楽しめるのは車中泊ならでは。観光地の近くに道の駅や駐車スペースが充実している点もポイントです。車中泊は「自由に、気ままに」旅ができるスタイルなので、天候や気分に応じてルート変更ができる柔軟性も魅力です。
観光地へのアクセスがしやすい
山口県内は比較的道が整備されており、高速道路や主要道路を使えば各観光地へのアクセスもスムーズです。山陰本線や山陽本線などの鉄道もありますが、車移動の方が小回りが利くため、特に山奥の温泉地や自然公園などへ行く場合には大きなアドバンテージとなります。たとえば、秋吉台や長門湯本温泉、俵山温泉などは、電車とバスでは行きにくい場所ですが、車ならドライブ気分で立ち寄れます。観光地を複数巡るなら、車中泊を取り入れることで宿泊場所の選択肢が広がり、旅の計画も自由になります。
温泉施設が充実している
山口県には、長門湯本温泉、俵山温泉、湯田温泉など、全国的に知られる温泉地が数多くあります。車中泊をする際は、こうした温泉を訪れてゆっくり体を休めることができます。特に、日帰り入浴可能な温泉施設が多く、車中泊旅行者にとってはありがたいポイントです。車で移動して温泉に立ち寄り、リフレッシュして次の目的地へ向かう。このサイクルを楽しむのが、山口の車中泊旅の醍醐味と言えます。キャンプ場や道の駅に併設されている温泉もあり、宿泊と入浴をセットで楽しめるのも魅力です。
地元グルメも楽しめる車中泊旅の醍醐味
車中泊の魅力は自由な移動だけでなく、「その土地のグルメ」を満喫できる点にもあります。山口県といえば、ふぐ(ふく)料理や瓦そば、宇部ラーメンなど、美味しい名物がたくさん。道の駅や地元スーパーで購入した特産品を車内で調理するのもよし、地元のお店を巡るグルメ旅にするのもおすすめです。特に、道の駅は地元食材の宝庫。朝市や直売所で新鮮な魚介や野菜が手に入るので、旅の楽しみが倍増します。グルメと車中泊は相性抜群。胃袋も心も満たされる旅になること間違いなしです。
山口県内のおすすめ車中泊スポット5選
道の駅「蛍街道西ノ市」:天然温泉も楽しめる人気スポット
道の駅「蛍街道西ノ市」は、山口県下関市にある人気の道の駅で、車中泊利用者からも高評価を受けています。その最大の魅力は、併設されている天然温泉「蛍の湯」。ドライブで疲れた体をしっかり癒せるうえ、料金も大人1人500円前後とリーズナブル。夜遅くまで営業しているので、夕方に到着してもゆっくり入浴できます。さらに、売店では地元の新鮮な野菜や魚介類が並び、お土産選びにもぴったり。駐車スペースも広く、夜間も比較的静かで安心して眠れる環境が整っています。温泉・休憩・買い物と、すべてが揃っているので「初めての車中泊」にもおすすめできるスポットです。夜はホタルの名所でもあり、時期によっては幻想的な風景も楽しめます。
海が見える!道の駅「阿武町キャンプ場」
山口県阿武町にある「道の駅阿武町」は、日本海を一望できる絶好のロケーションが魅力の車中泊スポットです。特に併設されている「阿武町キャンプ場」は、オーシャンビューのサイトが用意されており、朝起きた瞬間に広がる水平線の絶景が楽しめます。海のそばでの車中泊は、風の音や波の音が心地よく、非日常感たっぷり。天気が良ければ満点の星空も楽しめるので、リラックスしたひとときを過ごしたい方にぴったりです。
さらに、この道の駅には温泉施設「阿武の湯」もあり、日帰り入浴が可能です。施設内には地元の食材を使ったレストランもあり、阿武町特産の鮮魚を使った海鮮丼などの絶品グルメも楽しめます。また、売店では地元産の野菜や加工品が並んでおり、キャンプ飯の食材調達にも便利。駐車場も広く整備されており、安心して車中泊ができる環境が整っています。
キャンプ場を利用すれば焚き火や調理もOKなので、よりアウトドア気分を楽しむことも可能。ファミリーやカップルにも人気のスポットです。海が近いぶん風が強くなることもあるため、車の向きや荷物の固定には少し注意が必要ですが、それを上回る絶景と癒しの時間が待っています。とくに夕暮れ時の景色は、旅の思い出として心に残るはずです。
絶景ドライブの拠点に「角島大橋周辺」
山口県を代表する観光名所「角島大橋」は、その美しい海と真っ直ぐ伸びる橋の姿がインスタ映えスポットとしても有名です。全長約1,780mのこの橋は、車で渡るとまるで海の上を走っているかのような感覚になり、ドライブ好きにはたまらないルート。そんな角島大橋の周辺には、車中泊に適したスポットも点在しています。
特におすすめなのが「しおかぜの里 角島」という観光交流施設の駐車場。夜間の利用には事前確認が必要ですが、橋を眺めながら車中泊ができる貴重な場所です。また、橋のすぐ近くにある「角島灯台公園」も人気の休憩スポットで、海風に吹かれながら過ごす時間は格別です。
早朝の角島大橋は観光客も少なく、静かに絶景を楽しむには最適なタイミング。朝焼けに染まる海と橋を眺めながらのモーニングコーヒーは、忘れられない旅のワンシーンになります。近隣には飲食店やコンビニは少ないため、事前の買い出しや準備をしっかりしておくと安心です。
また、車中泊であれば、時間に縛られず観光ができるため、夕方の混雑を避けたり、夜のライトアップをゆっくり見たりと、自由なプランニングが可能です。日中は海水浴や釣り、サイクリングなども楽しめるので、角島を拠点にすることで充実したアウトドア旅が実現します。
自然満喫派におすすめ「秋吉台家族旅行村」
山口県美祢市にある「秋吉台家族旅行村」は、日本最大級のカルスト台地「秋吉台」のふもとに広がる自然公園型の施設です。広大な草原の中にオートキャンプ場やログハウスが整備されており、車中泊にもぴったりの場所です。都会の喧騒を忘れて、自然の中で静かに過ごしたいという方には理想的なロケーションと言えるでしょう。
この施設の最大の魅力は、その立地。周囲には人工的な建物が少なく、見渡す限りの大自然が広がります。夜には満天の星空が広がり、天体観測にも最適。子ども連れのファミリーにも人気で、遊具や広場もあり、自由にのびのびと遊べます。
また、徒歩圏内には「秋芳洞」があり、カルスト地形の神秘を間近で体験することができます。洞窟内は年中ひんやりしており、夏の暑さ対策にもおすすめ。さらに、敷地内には炊事棟やシャワー施設も完備されているため、長期滞在やファミリーキャンプにも対応可能です。
注意点としては、山間部であるため気温差が大きく、夏でも朝晩は冷え込むことがあります。防寒具や羽織ものは忘れずに持参しましょう。また、自然が豊かな分、虫対策もしっかりしておくと安心です。静けさと自然を心ゆくまで楽しみたい方にとって、秋吉台家族旅行村はまさに天国のような場所です。
市街地アクセスも良好「道の駅きららあじす」
「道の駅きららあじす」は、山口市阿知須に位置する、山口市街地からもアクセスしやすい利便性の高い道の駅です。周囲には大型商業施設や温泉施設もあり、車中泊ビギナーでも快適に過ごせる環境が整っています。駐車場は広々としており、夜間も比較的静かで安全。トイレも24時間使用可能で、清掃が行き届いている点も高評価です。
また、このエリアは「きらら博記念公園」や「山口きららドーム」などが近くにあり、観光やスポーツイベントへの拠点としても便利です。特に週末にはファミリー連れや地元の人々で賑わい、屋台や直売所では新鮮な野菜や加工食品が並びます。地元グルメの試食などもでき、食の楽しみも味わえるスポットです。
さらに、車で10分圏内には温泉施設「阿知須温泉 さきしま」もあり、日帰り入浴で旅の疲れを癒すことができます。市街地が近いため、スーパーやコンビニも豊富で、急な買い出しや食事にも困りません。
アクセスと利便性のバランスが取れているため、初心者やファミリー、女性のソロ旅にもおすすめできる車中泊スポットです。夜の照明も明るく、防犯面でも安心して過ごすことができるのも嬉しいポイント。観光と快適さの両立を求める方には、ぜひ一度訪れてほしい場所です。
車中泊に必要なアイテムと便利グッズまとめ
夏・冬で変わる寝具と断熱対策
車中泊では「快適な睡眠環境」を整えることがとても大切です。特に季節によって気温の差が激しい山口県では、夏と冬で必要な寝具や断熱対策を変える必要があります。
夏は車内の温度が非常に高くなりやすいため、通気性の良い薄手の寝袋やタオルケットがおすすめです。また、窓を開けて風を通す際には、虫の侵入を防ぐための「網戸ネット」や「虫よけスプレー」が必須です。さらに、車用の小型扇風機やUSB給電のサーキュレーターがあると、熱がこもる夜でも快適に過ごせます。
一方、冬は車内の気温が急激に下がるため、保温性の高い寝袋や毛布が必要になります。中でも「マミー型寝袋」は体をすっぽりと包み込んでくれるので、外気を遮断しやすく快適に眠れます。また、窓からの冷気を防ぐために「サンシェード」や「断熱マット」を窓に貼ると、寒さを大きく軽減できます。床からの冷気対策として、床に銀マットやジョイントマットを敷くのも効果的です。
また、エンジンをかけっぱなしで暖房をつけるのはマナー違反であり、危険も伴います。そこで、ポータブル電源と電気毛布を組み合わせるのも一つの方法です。山口県の冬は地域によっては氷点下になることもあるため、防寒対策は念入りに行いましょう。
車中泊の快適さは「眠りの質」で大きく左右されます。季節に応じた寝具選びと断熱対策をしっかり準備して、ぐっすり眠れる環境を整えることが、安全で楽しい旅につながります。
食事を快適にする調理グッズ
車中泊では、食事の時間も楽しみのひとつです。特に山口県の道の駅や直売所では、新鮮な野菜や魚介類が手に入るため、簡単な料理ができる調理グッズがあると便利です。まず揃えておきたいのは「カセットコンロ」や「ポータブルガスバーナー」。火を使うことで、温かい料理を作れるだけでなく、お湯を沸かしてコーヒーやカップ麺を楽しむこともできます。
調理道具としては、フライパンや小鍋、まな板、包丁が基本セットになります。最近はアウトドア用にコンパクトに収納できる調理器具セットも販売されており、収納スペースが限られた車内でも重宝します。また、シリコン製の折りたたみボウルや計量カップなどは、軽量かつ洗いやすくおすすめです。
食器類については、割れにくいメラミン製の皿やステンレスカップなどを用意すると安心。使い捨てではなく繰り返し使えるタイプを選ぶことで、エコにもつながります。さらに、ゴミの処理も重要なポイントなので、ゴミ袋や生ごみを密閉できるコンテナなども用意しておきましょう。
加えて、クーラーボックスや保冷バッグも大事なアイテムです。特に夏場は食材が痛みやすいため、保冷剤とセットで準備することが食中毒防止にもつながります。山口の新鮮な魚を買った時には特に注意が必要です。
「手軽に・美味しく・楽しく」が、車中泊グルメの合言葉。道の駅で手に入れた食材をその場で調理して楽しめるのは、車中泊ならではの醍醐味です。
トイレや水の問題を解決するアイテム
車中泊で気になるのが「トイレ」や「水回り」の問題です。快適な旅にするためには、これらの設備が整っている場所を選ぶのはもちろん、自分でもある程度準備をしておくと安心です。
まず、トイレ問題を解決するために、多くの車中泊愛好者が活用しているのが「ポータブルトイレ」です。特に女性や子ども連れには心強いアイテムで、夜間や悪天候時、近くにトイレがない時に役立ちます。最近ではコンパクトに折りたためて臭いが漏れにくい商品も多く、携帯トイレとして防災にも役立つため、ひとつ備えておくのがおすすめです。
また、水を確保するために必要なのが「ウォータージャグ」や「折りたたみ式のタンク」。道の駅やキャンプ場などの水道で補充して、料理や歯磨き、手洗いなどに活用できます。飲料用にはペットボトルのミネラルウォーターを多めに持参すると安心です。
清潔に保つためには、ウェットティッシュや除菌スプレーも役立ちます。特にトイレ後や手洗いできない場所では重宝します。さらに、消臭スプレーや小型の携帯型芳香剤を用意しておくと、車内の衛生管理もしやすくなります。
夜間のトイレ利用時に備えて、小型のLEDランタンやヘッドライトも便利です。道の駅や公共施設では夜間の照明が暗い場合もあるため、照明器具は必須アイテムです。
トイレや水の問題は旅の快適さを大きく左右します。しっかりと準備して、不安を減らし、安心して車中泊を楽しみましょう。
防犯対策も万全に!安心安全のための工夫
車中泊では「安心して眠れること」が何よりも大切です。特に一人旅や女性、ファミリーでの利用の場合は、防犯対策をしっかりしておくことで、旅の不安が大きく軽減されます。
まず基本中の基本は、「人目のある場所に車を停めること」。できるだけ明るく、他にも車中泊している人がいる場所を選ぶのがポイントです。道の駅やオートキャンプ場は比較的安全性が高く、定期的に巡回してくれる場所もあります。
次に有効なのが、「施錠の徹底」。当たり前のようですが、就寝前にすべてのドアがしっかりロックされているか確認しましょう。特にスライドドアは閉めが甘いこともあるので注意が必要です。
加えて、「車内カーテンやシェードで中を見えなくする」ことも防犯には有効です。外から中が丸見えだと、貴重品の有無が分かってしまうため、カーテンや目隠しシートで視線を遮るようにしましょう。
また、簡単なセキュリティグッズとして「振動感知アラーム」や「ドアストッパー」「防犯ブザー」なども有効です。小型で安価なものも多く、車中泊用に一つあると安心感が高まります。
さらに、防犯だけでなく体調不良や災害時のために「緊急連絡先」や「保険証のコピー」を車内に常備しておくと、いざという時に役立ちます。
「備えあれば憂いなし」。安全対策をきちんと整えることで、より安心して車中泊を楽しむことができます。
山口ならではのおすすめ便利グッズも紹介
山口県での車中泊をより楽しむためには、地元の環境や観光にマッチした便利グッズを活用するのがおすすめです。まずひとつ目は「釣り道具」。山口は海に囲まれており、釣りが楽しめるスポットが豊富です。簡単な仕掛けのコンパクトロッドを1本用意しておけば、車中泊の合間に釣りを楽しみ、晩ご飯に新鮮な魚を調理することもできます。
次におすすめなのが「双眼鏡」。秋吉台や角島周辺では、野鳥観察や景色の遠望にぴったりです。特に角島灯台付近では、運が良ければイルカの群れを見ることもあります。
そして「折りたたみチェアとテーブル」も欠かせません。道の駅や展望台でゆっくり食事をしたり、お茶を楽しんだりする際に非常に便利です。軽量でコンパクトなものを選べば、収納の邪魔にもなりません。
また、「山口観光マップ(紙媒体)」も意外と役立ちます。スマホの電波が届かない山間部では、地図やガイドブックが心強い味方になります。観光案内所で無料配布されている場合もあるので、立ち寄った際には入手しておきましょう。
最後に、地元の特産品を収納する「保冷バッグ」もあると便利。道の駅で買ったふぐの刺身や蒲鉾など、持ち帰りやすくなります。地元ならではの体験をより深く味わうために、こうした便利グッズを活用して、ワンランク上の車中泊旅を楽しみましょう。
山口で車中泊する際の注意点とマナー
車中泊禁止の場所を見極めるポイント
山口県内には多くの車中泊スポットがありますが、すべての場所で自由に車中泊ができるわけではありません。特に道の駅や観光施設の駐車場では、「仮眠はOKだが、宿泊を目的とした長時間の滞在は禁止」とされていることもあります。こうしたルールに違反すると、施設側や地域住民とのトラブルにつながることもあるため、事前にルールを確認することがとても大切です。
車中泊が許可されているかどうかを見極めるポイントとしては、まず現地に設置されている看板や掲示物を確認しましょう。「車中泊禁止」「キャンピングカーの長時間駐車不可」などの表示がある場合は、すぐにその場を離れるのがマナーです。また、ネット上の情報サイトやSNSなどで口コミを確認するのも良い方法です。実際に利用した人の体験談から、現地の様子やルールが分かることがあります。
また、トラブル回避のためには、なるべく公認されたRVパークやオートキャンプ場を利用するのがおすすめです。これらの施設は、車中泊のために整備されており、電源や水道、ゴミ処理場がある場合もあります。多少の利用料がかかっても、快適さと安全性を考えれば十分な価値があります。
特に山口県では観光地周辺の駐車場での野宿行為が問題視されることもあり、自治体が「車中泊禁止区域」を設定しているケースもあります。こうした背景もあるため、「車を停められる=泊まっていい」ではないという認識を持つことが大切です。地域との良好な関係を築くためにも、ルールを守る姿勢が求められます。
ごみの処理と地元のルールを守ろう
車中泊をする際、絶対に守らなければならないのが「ごみの処理」に関するマナーです。山口県の多くの道の駅や観光施設では、利用者に対して「ごみは持ち帰り」のルールを定めています。旅の途中で出たごみをその場に捨ててしまうと、次にその場所を使う人や地元住民に迷惑がかかりますし、施設の管理者にも負担がかかります。
まず、車中泊に出かける前に、しっかりとした「ごみ分別用の袋」を用意しましょう。燃えるごみ、プラスチック、缶・瓶などを分けて保管できる袋を車内に置いておくと便利です。また、生ごみは臭いや虫の原因になるため、密閉できるジッパー袋や密封容器に入れておくと衛生的です。専用の防臭袋などを使えば、夏場でもにおいを気にせず保管できます。
また、ゴミを捨てる場所として、地元のスーパーやコンビニのごみ箱に私的なごみを捨てるのは絶対にNGです。それらは本来、店舗利用者向けのものなので、他人の迷惑にならないようマナーを守ることが必要です。中には「不法投棄」と見なされて通報されるケースもあるため、注意が必要です。
山口県では観光地の美化活動にも力を入れており、地域の方々が清掃活動を行っている場所もあります。そうした地元の取り組みに敬意を払って、「来た時よりもきれいにして帰る」気持ちで行動することが、旅人としてのマナーです。観光地を守るためにも、個々の行動が大切になります。
騒音・アイドリングなど周囲への配慮
車中泊では、「周囲への配慮」がとても重要です。山口県内の道の駅や観光地の駐車場には、他の車中泊利用者や地元の人々もいます。気持ちよく旅をするためには、自分だけでなく周りの人たちにも配慮した行動を心がけることが求められます。
まず気をつけたいのが「騒音」です。車内で音楽を大音量でかけたり、深夜まで会話を続けたりすると、周囲の人の睡眠や休憩を妨げてしまいます。特に静かな自然の中では、普段よりも音が響きやすいので、小さな声での会話や静かな行動を意識しましょう。
次に注意すべきなのが「アイドリング」。寒い日や暑い日にはエンジンをかけっぱなしにしたくなる気持ちもわかりますが、騒音や排気ガスの問題から、アイドリングは基本的にNGです。長時間のアイドリングは、他の車中泊者や近隣住民に迷惑をかけるだけでなく、燃料の無駄や環境への負荷も大きいため、なるべく控えるようにしましょう。
また、ドアの開け閉めの音にも注意が必要です。特にスライドドアや後部トランクは、閉めるときに大きな音が出がちなので、ゆっくり静かに操作するよう心がけましょう。
さらに、早朝や深夜の移動もなるべく控えるようにし、必要な場合は静かにエンジンをかけ、アイドリングせずすぐに出発するのがマナーです。周囲への気配りを忘れずに行動することが、楽しい車中泊ライフを送るための基本になります。
防災・天候対策の心得
山口県は自然が豊かで魅力的な反面、季節によっては台風や集中豪雨などの自然災害も発生する地域です。そのため、車中泊をする際には、万が一に備えた「防災対策」や「天候対策」を事前に考えておくことが非常に重要です。
まず、出発前には必ず天気予報を確認し、雨や強風の可能性がある場合は、無理な移動や山間部での車中泊を避けるようにしましょう。特に山間部や川沿いでは、急な増水や土砂崩れの危険があるため注意が必要です。万が一の事態に備え、避難所の場所や最寄りのコンビニ、ガソリンスタンドなどの情報を事前に調べておくと安心です。
防災用の備品としては、懐中電灯やヘッドライト、携帯ラジオ、予備のモバイルバッテリーなどがあると便利です。停電時や通信障害が起きた場合でも、情報収集ができる手段を持っておくことは非常に重要です。また、最低限の食料や飲料水も常に車に積んでおきましょう。
さらに、冬季は凍結や積雪のリスクもあるため、スタッドレスタイヤやチェーンの装着も必要になる場合があります。特に美祢市や山間部では朝晩の冷え込みが厳しく、道路状況も変化しやすいので注意が必要です。
予期せぬトラブルに冷静に対処するためには、備えが何よりの安心材料になります。安全第一を心がけて、天候や自然条件を無視せず、臨機応変に予定を変更する柔軟性を持つことも大切です。
ペット連れ車中泊で気をつけたいこと
ペットと一緒に旅を楽しみたいという人も増えており、山口県にはペット連れでも楽しめる観光スポットや施設が数多くあります。ただし、ペットを連れての車中泊にはいくつかの注意点があり、事前の準備とマナーがとても大切です。
まず第一に確認したいのが、「ペット同伴可の施設かどうか」です。道の駅やキャンプ場によっては、ペットの同伴が禁止されている場合もあります。事前に施設のルールをしっかり確認し、マナーを守って利用することが求められます。
次に、車内での温度管理が非常に重要です。夏場は車内が高温になりやすく、熱中症のリスクがあります。クーラーが使えない状況では、窓を少し開けて通気を確保したり、冷感マットや保冷剤を活用したりする工夫が必要です。冬場は逆に寒さ対策が必要で、ペット用の防寒グッズやブランケットを用意しましょう。
また、トイレの管理や食事の準備もポイントです。ペット用トイレシートやエチケット袋は多めに持っておき、公共の場所では他人に迷惑をかけないよう十分に配慮しましょう。近くにドッグランが併設された施設や、散歩ができる広場があると、ストレス発散にもなります。
さらに、夜間の鳴き声が他の利用者の迷惑にならないよう、しつけや静かに過ごす工夫も大切です。車内に安心できるスペースを作ってあげることで、ペットも落ち着いて過ごせるようになります。
ペットと一緒の車中泊は、絆が深まる最高の体験です。ルールとマナーを守り、誰もが気持ちよく過ごせるよう心がけましょう。
車中泊で巡る山口おすすめ観光モデルコース
絶景満喫コース(角島大橋〜元乃隅神社)
山口県を代表する絶景をめぐるなら、「角島大橋〜元乃隅神社」のコースは絶対に外せません。角島大橋は、日本海の透き通るようなエメラルドブルーの海の上をまっすぐに伸びる美しい橋で、まるで南国のリゾートに来たかのような感覚が味わえます。車で走ると、まさに“空と海の境界線を走っている”ような爽快感を楽しめます。橋の周辺には展望台やビーチもあり、朝日や夕日を見るスポットとしても人気です。
車中泊には「しおかぜの里 角島」や周辺の駐車スペースを活用すると、夜のライトアップや朝焼けまでゆっくり楽しむことができます。その後は、日本海沿いをドライブしながら、SNSで話題の「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」へ。海岸線に沿って立ち並ぶ123基の朱色の鳥居が、海の青と絶妙なコントラストを描き出し、写真映えも抜群です。
近くには「龍宮の潮吹」と呼ばれる波の力で海水が吹き上がる自然現象もあり、自然のパワーを感じる観光スポットもあります。ランチには、道の駅「ゆとりパークたまがわ」や「センザキッチン」で地元の海鮮料理を楽しむのもおすすめです。
このコースは比較的アクセスが良く、絶景スポットが多いため、初めての車中泊旅にもぴったり。朝から晩まで「海と空と絶景」に包まれる、忘れられない1日になるでしょう。
歴史探訪コース(萩〜秋芳洞)
山口県の歴史と文化をじっくり味わいたい方には、「萩〜秋芳洞」の歴史探訪コースがおすすめです。まずは、世界遺産にも登録された「萩城下町」からスタート。江戸時代の町並みが今も色濃く残るこのエリアでは、武家屋敷や白壁の街並みを歩きながら、まるでタイムスリップしたような体験ができます。特に「木戸孝允旧宅」や「高杉晋作誕生地」など、幕末の志士たちの足跡をたどることができる歴史好きにはたまらないスポットが点在しています。
萩観光の後は、車で約1時間の距離にある「秋芳洞(あきよしどう)」へ向かいます。ここは日本最大級の鍾乳洞で、全長は約10km(公開されているのは1km程度)にも及び、壮大なスケールと神秘的な空間に圧倒されます。内部はひんやりと涼しく、夏の車中泊旅にもぴったり。幻想的なライトアップや、まるで地下の宮殿のような「百枚皿」といった名所も見どころです。
このエリアでの車中泊には、「道の駅 萩しーまーと」や「秋吉台家族旅行村」がおすすめ。いずれも観光地へのアクセスが良く、トイレや休憩施設も整っているので、安心して滞在できます。
歴史と自然のダブル体験ができるこのコースは、大人の旅にも、子どもの自由研究にも最適です。学びと感動が詰まった1日になるでしょう。
温泉&グルメ満喫コース(長門湯本温泉〜下関ふく料理)
ゆったりと温泉に浸かって、美味しいごはんでお腹を満たす——そんな贅沢な車中泊旅を楽しみたい方には、「長門湯本温泉〜下関ふく料理」コースがぴったりです。まずは長門市にある「長門湯本温泉」へ。山間の静かな温泉地で、近年リニューアルされた川沿いの温泉街は、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気が漂います。足湯カフェやおしゃれな土産店もあり、散策するだけでも癒されます。
ここで立ち寄りたいのが「恩湯」。源泉かけ流しの上質な湯をリーズナブルに楽しめる公共温泉で、地元の人も多く利用する人気スポットです。温泉でゆっくり体をほぐした後は、「道の駅 センザキッチン」で地元の海鮮グルメを堪能。寿司や海鮮丼、スイーツまで揃っており、食の楽しみも大満足です。
その後は日本一の「ふく(ふぐ)」の産地・下関へ。市内にはふく料理を提供する名店が多数あり、予算に応じてふく刺しや唐揚げ、鍋を楽しむことができます。「唐戸市場」で食べ歩きを楽しむのも人気で、地元の新鮮な海の幸をリーズナブルに味わえます。
このルートでの車中泊には、「道の駅 蛍街道西ノ市」や「道の駅 豊北」がおすすめ。どちらも温泉やお土産売り場が併設されており、快適に過ごせます。温泉とグルメ、どちらも楽しめるこの旅は、日頃の疲れを癒しながら山口の魅力を深く味わえる大人の車中泊コースです。
家族連れにぴったりコース(周南市動物園〜防府天満宮)
子どもも一緒に楽しめる車中泊旅をお探しなら、「周南市動物園〜防府天満宮」のコースがおすすめです。最初に訪れる「徳山動物園(周南市)」は、動物との距離が近く、展示の工夫がされていることでファミリーに人気のスポット。ゾウやライオン、ペンギンなど多彩な動物たちを間近で見ることができ、1日たっぷり楽しめます。園内には休憩スペースやキッズ向けの広場も充実しているため、小さなお子さん連れでも安心です。
昼食は、近くの「道の駅 ソレーネ周南」で。地元食材を使ったお惣菜やお弁当が豊富に揃い、家族で楽しめる屋外のベンチスペースもあります。新鮮な野菜やパンも購入できるため、夕食や翌日の朝食用の買い出しにも便利です。
午後は、学問の神様として有名な「防府天満宮」へ。学業成就や家内安全を祈願する参拝客が多く、静かで落ち着いた境内は、子どもと一緒に訪れるのにもぴったりです。季節によっては花まつりやライトアップなどのイベントも開催されており、家族の思い出作りにも最適です。
車中泊は、「道の駅 潮彩市場防府」や「道の駅 ソレーネ周南」などが便利。どちらも設備が整っており、トイレや休憩所が利用しやすく、子連れでも安心して滞在できます。動物園と神社参拝、両方の体験ができるこのコースは、家族旅行にぴったりの癒しと学びのコースです。
フェリー利用で九州へ!山口→福岡へ繋ぐ旅
山口県で車中泊を楽しんだ後は、フェリーを使って九州へ渡る「山口→福岡」への旅もおすすめです。下関から福岡県の門司や博多へはフェリーや関門トンネル、関門橋で簡単にアクセスできるため、車中泊旅の続きとして最適です。
まずは下関市の「唐戸市場」で新鮮な朝食を楽しみましょう。好きな寿司や惣菜を自分で選んで購入できるスタイルで、地元の人と観光客の両方に愛されています。その後、すぐ近くの「海響館」へ。関門海峡を背景にした水族館で、イルカやペンギンのショーは必見です。
そして、下関から関門橋を渡って九州・門司港へ。門司港レトロエリアでは、明治から昭和初期のレトロな建物群を散策でき、車を降りてのんびり歩くのも楽しい時間です。名物の焼きカレーやバナナのたたき売りなど、グルメも充実しています。
そのまま高速道路を使えば博多までは1時間半ほど。福岡観光も視野に入れれば、車中泊旅のボリュームも一気にアップします。フェリーを使えば夜間移動も可能で、車中での仮眠や船内でのんびり過ごすこともでき、効率的な移動が可能です。
山口から福岡へつながるこのコースは、2県をまたぐ冒険的な車中泊旅。旅の終わりに九州の街でゆっくりするのも良し、また戻って山口観光を続けるのも良し。ルートの自由度が高く、上級者にもおすすめのモデルコースです。
まとめ:自由と癒しが詰まった山口県での車中泊旅
山口県での車中泊は、ただの移動手段としての車泊ではなく、「旅の自由度を最大限に楽しむスタイル」として、今多くの人に選ばれています。瀬戸内海と日本海の両方に囲まれたユニークな地形を持ち、角島大橋や秋吉台など、他県では見られないスケールの大きな絶景が広がっているのが魅力です。
また、道の駅や温泉、観光施設など、車中泊にやさしい設備も充実しており、初心者でも安心して挑戦できる環境が整っています。ファミリーで楽しめる動物園や歴史ある街並み、地元グルメを味わう楽しみなど、多様な楽しみ方ができるのも山口の強みです。
もちろん、ルールやマナーを守ることは車中泊旅の基本。地域との共存を大切にし、騒音やゴミ、防犯などの対策を講じながら、快適で安全な旅を目指しましょう。ちょっとした便利グッズや地元の情報を活用することで、さらに充実した時間を過ごすことができます。
そして、山口県を拠点にした旅は、九州へのアクセスも抜群。関門海峡を越えて、さらに新しい旅へと繋がっていく“車中泊の可能性”を、あなたもぜひ体験してみてください。

