【保存版】冬の北海道で車中泊するための完全マニュアル｜寒さ対策＆おすすめスポット

冬の北海道で車中泊は可能？知っておくべき基本情報

冬に北海道で車中泊をする人は多い？

冬の北海道での車中泊は、過酷な環境にもかかわらず「やってみたい！」という人が増えています。キャンピングカーや防寒装備をしっかり備えた車を使えば、雪景色を楽しみながらの非日常体験ができます。実際、冬でも道の駅やRVパークには車中泊をしている旅行者の姿が見られます。特にスキーやスノーボード、冬の星空撮影など目的が明確な人が利用しているケースが多いです。

ただし、誰でも気軽にできるというわけではありません。冬の北海道は氷点下20℃近くまで下がることもあり、しっかりとした準備がなければ命に関わる危険すらあります。近年はSNSやYouTubeで冬の車中泊の様子がシェアされているため、イメージだけで飛びつく人も増えていますが、過酷さを理解して計画を立てることが何より重要です。

つまり、冬の北海道での車中泊は「できるけど簡単ではない」。しっかり情報収集し、準備万端で挑みましょう。

寒さ対策なしは危険！最低限知っておくべきリスク

冬の北海道で最も怖いのは「低体温症」です。車内は断熱性が低いため、エンジンを切って寝ると朝方には車内が氷点下になることもあります。寝袋一つでは到底防げません。もし寒さに負けてエンジンをかけっぱなしにすれば、一酸化炭素中毒の危険も出てきます。

また、バッテリーが冷えてエンジンがかからなくなるトラブルも冬には多発します。さらに、水道は凍結するので飲み水の確保やトイレの使用にも困ることがあります。防寒対策はもちろん、電気・ガス・水の準備も怠ってはいけません。

加えて、天候が急変して大雪に見舞われれば、車が雪に埋もれる可能性もあります。屋根やマフラー周辺の雪かきも毎朝必須です。少しでも「なんとかなる」と油断すれば、それは命取りになりかねません。

雪道・凍結道路での運転の注意点

冬の北海道の道路は、日中でも凍っていることがあり、特に朝晩はブラックアイスバーンと呼ばれる「見えない氷」が大きな危険です。急ブレーキ・急発進・急ハンドルは禁物。スタッドレスタイヤは必須装備であり、4WD車の使用も強く推奨されます。

また、除雪作業が行われていない道もあるため、ナビ任せでは危険な場合もあります。出発前に自治体の道路情報や天気予報をチェックし、できる限り幹線道路を使うようにしましょう。峠越えや人気のない場所への移動は控えた方が安全です。

特に車中泊予定の場所まで行くルートは、昼間に確認しておき、夜間走行は避けるのが基本です。吹雪によって視界がゼロになる「ホワイトアウト」に遭遇する可能性もあるため、無理な運転は絶対にしないことが大切です。

エンジンかけっぱなしの是非

「車内が寒いからエンジンをつけたまま寝る」というのは非常に危険です。エンジンをかけっぱなしにすると、マフラーが雪で塞がれてしまった場合に一酸化炭素が車内に逆流し、中毒死する恐れがあります。毎年、全国でこのような事故は実際に発生しています。

また、アイドリング状態で長時間使えば燃料の無駄遣いにもなり、バッテリーやエンジンにも負担がかかります。どうしても暖房が必要な場合は、車用のFFヒーター（独立式暖房）やポータブル暖房機器の使用を検討しましょう。これらはエンジンとは独立して使えるため、安全性が高く、最近の車中泊ユーザーの間で人気です。

さらに、マフラー周辺の除雪を怠ると命に関わるため、朝晩のチェックは必ず行いましょう。

北海道ならではの地元ルールとは？

北海道には観光客が知らない「暗黙のルール」がいくつか存在します。たとえば、道の駅での車中泊は黙認されている場所も多いですが、アイドリングや長時間の場所取り、ゴミの放置などは絶対NG。地元住民とのトラブルを避けるためにもマナーは守りましょう。

また、道の駅や公共駐車場は除雪車が入ることがあります。駐車位置によっては除雪の邪魔になるため、「除雪ライン」や看板の指示に従い、移動が必要な場合もあります。夜間に駐車する際は、翌朝の除雪のことも考えておきましょう。

さらに、トイレが24時間使えるかどうか、冬季閉鎖されていないかも事前に確認が必要です。地方によっては冬季に完全閉鎖される施設もあります。事前に現地の情報を調べ、トラブルにならないようにするのがマナーです。

冬の車中泊を快適にするための寒さ対策グッズ

絶対に必要な寝具と防寒アイテム

冬の北海道での車中泊で一番重要なのが、暖かく過ごすための寝具と防寒グッズです。まず用意すべきは「冬用の高性能寝袋」。マイナス15℃〜20℃にも耐えられるシュラフ（寝袋）でなければ、凍えて眠れません。ダウン素材で保温力の高いタイプが理想です。

次に「断熱マット」も必須。車の床からは底冷えがじわじわと体を冷やします。銀マットやエアマットを重ねて床冷え対策をしましょう。また、寝袋の中に「インナーシュラフ」や「毛布」を入れるとさらに効果的です。

その他にも、「ネックウォーマー」「耳あて」「厚手の靴下」などの小物も、地味ながら大きな差を生みます。帽子をかぶるだけで体感温度が全然違います。手袋や湯たんぽも揃えておきましょう。

全身を包み込む形の「寝袋用カバー」や「電気毛布」も人気で、これらを組み合わせることで快適な睡眠が実現できます。

車内の結露を防ぐには？

冬の車内で意外と困るのが「結露」です。人間が呼吸するだけで車内に湿気がたまり、朝起きると窓がびしょ濡れということも珍しくありません。これを放っておくとカビの原因にもなりますし、寒さも増します。

結露対策にはまず「換気」が重要です。全く窓を開けないのではなく、少しだけ窓を開けて空気の流れを作ることがポイント。スライドドアや運転席側の窓に「換気用の隙間」を作る専用のバグネットやレインガードが便利です。

また、「除湿剤」や「吸湿シート」を活用するのも効果的。100均でも手に入るのでコスパ良く対策ができます。最近ではUSB電源で使える「ミニ除湿機」も登場しており、省スペースで高性能な商品もあります。

さらに、「車用サーキュレーター」を使って空気を循環させるのも効果的です。結露防止には空気の流れと湿度管理、この二つが鍵になります。

安全に使えるポータブル電源とヒーターの選び方

冬の車中泊で暖を取るためには、ポータブル電源とヒーターがあると格段に快適さが増します。まず、電源は「1000Wh以上の大容量」が理想。電気毛布やLEDランタン、スマホの充電など複数の機器を使っても一晩持つ容量が必要です。

おすすめはリン酸鉄リチウムイオン電池を使ったモデル。発火リスクが低く、耐寒性も高いので安心です。電源の出力端子（AC・USB・DC）もチェックして、自分が使いたい機器が使えるか確認しましょう。

ヒーターに関しては、車中泊用に開発された「ポータブルFFヒーター」が人気。燃料は軽油を使用し、エンジンを切っていても使えるのがポイント。車内を安全に暖めてくれるため、寒冷地のキャンパーに支持されています。

電気式のセラミックヒーターもありますが、消費電力が高いためポータブル電源との相性は要注意。使用前に電力計算をして、安心して使えるようにしましょう。

湯たんぽ・カイロの効果的な使い方

電気に頼らない暖房器具として「湯たんぽ」や「カイロ」も車中泊では大活躍します。まず湯たんぽですが、保温力が高く、一晩温かさが持続するものも多くあります。お湯さえあれば使えるので、電源不要の頼れるアイテムです。やかんやポータブルガスコンロとセットで準備しておくと便利です。

湯たんぽは「足元」や「お腹」に入れると効果的。全身がじんわり温まり、寒くて眠れないという状況を回避できます。

カイロは「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」を使い分けましょう。貼るタイプは腰や背中に貼ることで効率よく体を温めます。貼らないタイプは手や足を温めるのに便利です。

また、靴下用カイロや靴用のインソールカイロもおすすめ。寒さで眠れない時は、足元から温めることが快眠のポイントになります。使い捨てだけでなく、繰り返し使える「エコカイロ」も最近注目されています。

おすすめの「防寒カスタム」例

車中泊を快適にするためには、車内の防寒カスタムもとても大切です。まず定番なのは「窓の断熱」。窓から冷気が伝わってくるので、サンシェードや銀マットをカットして窓に貼り付けると効果的です。吸盤やマグネットで簡単に取り付けられるグッズも多く販売されています。

次に「床の断熱」。カーペットの下にアルミシートや断熱材を敷くだけで、底冷えが大きく軽減されます。車内全体の保温力が上がるので、暖房効率もアップします。

さらに、カーテンで運転席と後部スペースを仕切ると、熱が逃げにくくなります。テントのように内側に布を張る「インナーテント方式」を採用する人もいます。

天井に断熱材を貼ったり、窓枠にぴったり合う専用シェードを使うなど、自作でカスタムする人も多く、YouTubeなどでアイデアがシェアされています。自分の車に合わせた防寒カスタムで、快適な冬車中泊ライフを手に入れましょう。

北海道で冬の車中泊ができるおすすめスポット5選

道の駅ならどこでもOK？選び方のポイント

冬の車中泊では「どこで寝るか」がとても重要です。北海道には道の駅が100カ所以上あり、車中泊に利用されることが多いですが、冬の時期はすべてが快適に使えるわけではありません。たとえば、トイレが冬季閉鎖されていたり、除雪が間に合っていなかったりすることもあります。

まず注目したいのは「24時間トイレが使えるか」。道の駅の公式サイトや口コミで事前に確認しましょう。さらに「標高が低めの場所」がおすすめです。山間部は気温が極端に低く、雪も多いため、初心者にはハードルが高いです。

また、「温泉が近い」「スーパーやコンビニが近い」「車の出入りが多くない」などの条件も快適性を左右します。最近では「車中泊歓迎」と公式に明記している道の駅も増えており、そうした場所を選ぶと安心です。

最後に、なるべく「交通量の少ない場所」に駐車し、騒音や雪かき作業の妨げにならないように配慮することも大切です。

車中泊OKの温泉付きスポット

冬の北海道車中泊で人気が高いのが「温泉付きスポット」です。寒い夜でも温泉で体を温めれば、ぐっすり眠ることができます。中でもおすすめなのが以下のような場所です。

• 【道の駅 しらぬか恋問】…敷地内に「恋問館」があり、近隣に「天然温泉しらぬか温泉」が。道東の海沿いで車中泊しやすい。

• 【道の駅 もち米の里☆なよろ】…すぐ近くに「サンピラー温泉」があり、冬の幻想的な風景が魅力。

• 【道の駅 ピア21しほろ】…十勝エリアで人気。近くに日帰り温泉施設があり、雪の少ない地域で過ごしやすい。

温泉に入ったあと、暖かい状態で車内に戻ることで、湯冷めも防ぎやすく快眠にもつながります。ただし、営業終了時間を確認し、あらかじめ入浴のタイミングを計画しておくとスムーズです。

駐車場が広くて安心！道央の人気エリア

北海道の「道央（札幌・旭川・小樽周辺）」はアクセスの良さや設備の整った道の駅が多く、冬の車中泊にも適したエリアです。中でも広くて使いやすい駐車場を備えた施設は以下の通りです。

• 【道の駅 あびらD51ステーション】（安平町）：新しく整備された施設で駐車場も広く、鉄道ファンにも人気。

• 【道の駅 うたしないチロルの湯】（歌志内市）：温泉併設。雪の量は多めですが、除雪が行き届いています。

• 【道の駅 望羊中山】（中山峠）：峠道にあるため気温は低いが、眺めが良く雪景色が絶景。運転に自信がある人向け。

このエリアは都市圏に近いため、何かトラブルがあっても対応しやすく、初心者に特におすすめです。

地元民おすすめの「穴場スポット」紹介

観光客にあまり知られていない「地元民だけが知る車中泊の穴場」も存在します。以下のスポットは人が少なく、静かで快適に過ごせると評判です。

• 【金山湖（かなやまこ）キャンプ場】…冬季はキャンプ場として閉鎖されているが、湖畔にある駐車場が静かで穴場的存在。

• 【忠類ナウマン温泉（道の駅 忠類）】…十勝地方にあり、観光地から少し離れているため静かで過ごしやすい。

• 【ニセコパノラマライン沿いの展望駐車場】…晴れた日の眺めが抜群。夜は車の出入りも少なく星空も最高。

ただし、こうした場所は冬季閉鎖や除雪がされない可能性もあるため、必ず事前に地元の情報を確認し、安全を最優先にしましょう。

トイレ・水場・電源の有無で選ぶべき理由

快適な車中泊に欠かせないのが「トイレ」「水場」「電源」です。特に冬は水場が凍結して使えないことも多いため、飲料水や手洗い用の水は持参するのが基本です。

トイレは、夜間に使うことを想定して24時間使用可能かを確認しましょう。暖房が効いていない冷え切ったトイレもあるため、暖かい服装で利用することが前提です。

また、RVパークや一部の道の駅には「電源付き車中泊エリア」があり、ポータブル電源を使わなくても電力が確保できます。これにより、電気毛布や電気ヒーターも安心して使えます。

下の表は、設備別に車中泊スポットを選ぶ際のチェックポイントです。

以上をチェックして、冬の北海道でも安心・安全に車中泊ができるスポットを選びましょう。

冬の車中泊におすすめの車種と装備

寒冷地仕様って実際どう違う？

北海道のような厳寒地では、車そのものの「寒冷地仕様」があるかどうかが非常に重要になります。寒冷地仕様車とは、雪や氷点下に耐えるために特別な装備が追加された車のことです。

具体的には、バッテリー容量が大きく、エンジンの始動性が高い「大容量バッテリー」や、冷却水が凍らないようにする「濃度の高いクーラント」、さらに「リアフォグランプ」や「ドアミラーヒーター」「ワイパーデアイサー」などが装備されています。

これらの装備があると、エンジンがかかりにくい、ガラスがすぐ凍る、ミラーが見えづらいなどのトラブルが大きく軽減されます。特に冬の早朝に移動する予定がある人には必須と言えます。

中古車やレンタカーを使う場合でも「寒冷地仕様車かどうか」を事前に確認することをおすすめします。場合によっては、オプション装備で寒冷地仕様が選べることもあるので、冬の北海道に行くなら最優先でチェックしておきましょう。

軽バン・SUV・キャンピングカーの比較

冬の車中泊に使われる代表的な車種には「軽バン」「SUV」「キャンピングカー」があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の旅スタイルに合った車を選びましょう。

軽バンは車中泊仕様にDIYする人も多く、カスタムしやすい点が魅力です。一方、SUVは走行性能に優れており、雪道や峠道も安心。キャンピングカーは圧倒的な快適性を誇りますが、価格やサイズの問題があります。

初心者であれば「4WDの軽バン」や「小型SUV」から始めるのが無難です。

4WDは必須？タイヤとチェーンの準備

北海道の冬を走るなら、**4WD（四輪駆動）**はほぼ必須と考えましょう。特に坂道や未除雪道路、アイスバーンに遭遇した際に、2WDだとスリップして登れない、曲がれないというリスクが高まります。

また、どんな駆動方式でも「スタッドレスタイヤ」は絶対に必要です。タイヤの溝の深さや製造年もチェックし、できるだけ新しいものを使いましょう。古いスタッドレスはグリップ力が大幅に落ちています。

加えて、「タイヤチェーン」を用意しておくと、万が一の豪雪地帯や坂道に役立ちます。最近は金属製よりも装着しやすいゴム製・布製チェーンも多く出回っており、初心者でも扱いやすくなっています。

チェーンは「緊急用」として常備し、装着練習をしておくと安心です。車載工具やジャッキ、軍手、スコップもセットで準備しておきましょう。

車内スペースを広く使う工夫

車内のスペースを有効活用することは、車中泊の快適性を大きく左右します。まず基本は「フラットな就寝スペースを確保すること」。段差があると寝づらく、疲れが取れにくいため、折りたたみマットやクッション材を使って平らに整えます。

次に活用したいのが「収納グッズ」。吊り下げ式のネットや、シート裏のポケットを活用すると、小物の整理がしやすくなります。限られた空間でも、荷物がゴチャゴチャしないだけで気分的にも快適になります。

また、「運転席と後部の仕切り」を作ることで暖気が逃げにくくなり、就寝スペースの断熱性も上がります。カーテンや銀マットをうまく使い、プライバシーと保温の両方を実現しましょう。

「使わないものは屋根収納へ」「床下収納を作る」など、DIYでスペースを工夫する人も増えています。快適な空間作りが、寒さを乗り越えるコツです。

レンタカーを使う際の注意点

旅行で北海道に行く場合、レンタカーで車中泊をする人も少なくありません。ただし、冬のレンタカー利用には注意点がいくつかあります。

まず最優先で確認すべきは「スタッドレスタイヤ装備済みかどうか」。北海道のレンタカー会社では基本的に装備されていますが、都市部で借りるとオプション扱いの場合もあります。予約時にしっかり確認しましょう。

次に「4WD車の指定」が可能かどうか。雪道を走る予定があるなら、FF車（前輪駆動）よりも4WDを選ぶのがベターです。

また、「車中泊が許可されているか」も確認が必要です。会社によっては、宿泊目的での使用を禁止している場合もあります。万が一のトラブルや保険の適用範囲に関わるため、正直に用途を伝えましょう。

ポータブルバッテリーや寝具、カーテンなどは自前で用意が必要なことも多いため、必要な装備をチェックリスト化しておくと安心です。

初心者が失敗しないためのチェックリスト

出発前に確認する10のポイント

冬の北海道で車中泊をする前に、出発前のチェックリストをしっかり確認しておくことが、旅の安全と快適さにつながります。以下の10項目は特に重要です。

1. スタッドレスタイヤの状態確認：溝の深さ、劣化、製造年を要チェック。

2. 車両は寒冷地仕様か？：ヒーター、ワイパー、バッテリーなど冬対応済みか確認。

3. 目的地周辺の天気・気温：極寒地では−20℃になる場所もあるため事前調査を。

4. 宿泊候補地の設備状況：トイレ、水場、除雪体制などの情報収集を。

5. 寝具の確認：冬用の高性能寝袋やマットを準備。

6. 暖房手段の準備：FFヒーターや電気毛布、湯たんぽなど。

7. 防寒着の用意：屋外でも活動できる防寒ウェアを持参。

8. 非常食・飲料水の確保：スーパーが閉まっている時間帯を想定。

9. 車載スコップ・チェーンの準備：雪に埋もれた時の脱出用。

10. 現地での緊急連絡先を控える：道路情報、近隣のJAF拠点、警察、道の駅の番号など。

この10項目を事前にチェックしておけば、初心者でも大きなトラブルに見舞われるリスクを大幅に減らせます。

緊急時の対応マニュアル

冬の車中泊で一番怖いのは、急な天候悪化や車の故障など、予期せぬトラブルです。そんな時に備えて「緊急時の対応マニュアル」を頭に入れておきましょう。

• エンジンがかからない時：寒さでバッテリーが上がっている可能性。ジャンプスターターやモバイルブースターがあると安心。

• 大雪で車が埋まった時：スコップでマフラー周りの除雪を最優先。窓や車体もこまめに雪下ろし。

• ホワイトアウトで視界ゼロ：無理に進まず、道路脇に停車して天候の回復を待つ。ハザードランプを点灯。

• 体が冷えて動けない時：カイロや湯たんぽで体温回復を。FFヒーターや暖房が使えない時は、無理せず救助要請。

• スマホの充電切れ：ポータブルバッテリーを常に満充電に。ソーラーパネル付きの電源も◎。

また、JAFや自動車保険のロードサービスに加入しておくと、いざという時に非常に助かります。

食料・水・ガスの備蓄の考え方

冬の北海道では、突然の吹雪や道路閉鎖で、1日以上外に出られない可能性もあります。そんな時に備えて「食料」「飲料水」「調理用ガス」は最低限の備蓄が必要です。

食料は以下のような「常温保存」「調理不要」「栄養あり」の3条件を満たすものがベスト：

• カップ麺（お湯だけで調理可能）

• 缶詰（ツナ缶、焼き鳥、スープ類）

• レトルトご飯＋レトルトカレー

• ナッツやチョコなどの栄養補助食品

• パンやクラッカー類（長期保存可能）

飲料水は最低でも「1人あたり2リットル×2日分」が目安です。ペットボトルの水を複数本常備しておきましょう。凍結防止のために車内保管がおすすめです。

ガスは「カセットコンロ用のガス缶（CB缶）」を3〜4本用意しておけば、調理やお湯の確保に役立ちます。低温用ガス缶（寒冷地対応）も販売されているので、そちらを選ぶと安心です。

冬の夜の過ごし方と睡眠対策

冬の夜は長く、気温も一気に下がります。快適に眠るためには、工夫が必要です。まず、就寝の30分前には車内をしっかり暖めておきましょう。FFヒーターや電気毛布、湯たんぽなどを使い、布団や寝袋も温めておくとスムーズに眠れます。

次に重要なのが「服装」。暖かくしすぎると汗をかいて逆に冷えてしまうので、重ね着＋温度調整できる服を選びましょう。首元・足元を冷やさないのがポイントです。

また、スマホを見ながら布団に入ると、目が冴えて寝つきが悪くなりがち。リラックスできる音楽やアロマを使ったり、読書をしたりして、自然と眠気がくるような環境を作ると良いです。

寒さが気になる人は、寝袋の中にさらに毛布を入れたり、フードをかぶって頭を温めるのも効果的です。朝方の冷え込みが一番厳しいため、目覚ましはこまめに設定して、こまめに温度をチェックしましょう。

実際に冬の北海道で車中泊をした人の体験談

実際に冬の北海道で車中泊を体験した人たちの声には、リアルな学びがあります。以下はSNSやブログなどから集めた体験談の要約です。

• 「朝起きたら窓が内側から凍っていた。でも、寝袋と湯たんぽがあれば熟睡できた！」

• 「道の駅で一晩過ごしたけど、FFヒーターがあって本当に助かった。もう無しでは無理。」

• 「大雪でトイレまで行けなかったのが想定外。携帯トイレを持っておいて正解だった。」

• 「静かな駐車場で星空を見ながら眠れた。寒いけど、忘れられない思い出になった。」

• 「エンジンを切ったら一瞬で寒くなった。電気毛布とポータブル電源が命綱だった。」

これらの体験談から分かるのは、やはり「備えがすべて」ということ。しっかり準備していれば、冬の車中泊も最高の思い出になります。

まとめ

北海道の冬に車中泊をするのは、確かにハードルが高いですが、準備さえ万全ならば「雪と星空に包まれた特別な時間」を体験できる魅力的な旅になります。ポイントは「情報収集」「防寒対策」「安全第一」の3つ。

どんな車を使うか、どこに泊まるか、どんなグッズを揃えるかを事前に考え、無理のない計画を立てましょう。そして何より、「自然を楽しむ」「地元のマナーを守る」という気持ちを忘れずに。

寒さの中でもぬくもりを感じる時間を、ぜひ北海道の冬の車中泊で体験してみてください。