しまなみ海道を車中泊で走破！絶景とグルメを楽しむ完全ガイド【初心者OK】

しまなみ海道ってどんな場所？魅力をまるっと解説

しまなみ海道とは？海と島をつなぐ絶景ロード

しまなみ海道とは、広島県尾道市から愛媛県今治市までを結ぶ全長約60kmの道路で、正式名称は「西瀬戸自動車道」です。この道は、瀬戸内海に浮かぶ6つの島を7つの橋でつなぎ、車・バイク・自転車・徒歩でも渡ることができる、全国的にも珍しい海上ルートとなっています。

一番の魅力は、なんといっても目の前に広がる絶景です。橋の上からは、青く穏やかな瀬戸内海と小さな島々が織りなす美しいパノラマが広がり、走っているだけで感動する風景が続きます。サイクリングロードとしても有名で、国内外から多くのサイクリストが訪れていますが、車中泊をしながら自分のペースでゆっくり巡るスタイルも年々人気を集めています。

観光名所としての魅力もたっぷり。島ごとに特色ある神社や美術館、温泉、地元グルメがあり、ドライブの途中に気軽に立ち寄れるのも車旅ならではのメリットです。信号も少なく、交通量も比較的少なめなので、初心者ドライバーでも安心して走行できます。

そのため、しまなみ海道は「海を走るドライブ」として、日本でもトップクラスのドライブコースのひとつといえるでしょう。

車中泊で巡る魅力とは？自由な旅のスタイル

車中泊の最大の魅力は「自由に動けること」。しまなみ海道のような絶景ロードを旅するなら、宿泊地に縛られず、好きな景色のある場所で時間を過ごしたり、夕焼けや朝日を眺めながらその場で泊まれたりするのは、大きな魅力です。

特にしまなみ海道は、車中泊にぴったりの「道の駅」や「サービスエリア」が点在しており、トイレ・休憩施設・地元産直市などが揃っています。これらを活用すれば、ホテルに泊まらなくても快適に旅が楽しめます。

また、車中泊の旅はコストパフォーマンスも抜群。宿泊費が抑えられるだけでなく、チェックインやチェックアウトの時間を気にせずに済むので、1日のスケジュールを自由に設計できます。渋滞を避けて早朝に出発したり、夜に星空を見ながらゆったり過ごしたり…まさに、自分だけの旅が実現できるのです。

さらに、しまなみ海道には「フォトジェニック」な場所も多く、愛車と一緒に思い出に残る写真が撮れるのも嬉しいポイントです。

観光だけじゃない！アクティビティも充実

しまなみ海道は、ただ車で走るだけでなく、さまざまなアクティビティを楽しめるのが大きな特長です。まず外せないのが、世界でも珍しい「自転車で海を渡る体験」です。レンタサイクルが各所にあり、初心者でも手軽に島をまたいでサイクリングを楽しむことができます。

また、海辺ではカヤックやSUPなどのマリンスポーツも体験可能。特に夏場は、島ごとにあるビーチで海水浴をする観光客で賑わいます。アクティブに動きたい人にはうってつけのスポットが満載です。

さらに、各島には芸術的な建物や庭園、美術館なども点在しており、静かに楽しむカルチャー系観光も人気。例えば、大三島にある「大山祇神社」や、「ところミュージアム大三島」などは、歴史好き・アート好きにはたまらない場所です。

そして、地元の人たちとのふれあいも旅の醍醐味。道の駅や地元商店では、新鮮な野菜や魚介、おみやげなども購入でき、観光地化しすぎていない“素朴さ”を感じられるのも、しまなみ海道ならではの体験です。

季節ごとの魅力とベストシーズン

しまなみ海道は、一年を通してそれぞれの季節ごとに違った魅力を見せてくれます。春は桜や菜の花が沿道に咲き誇り、ドライブしながら春の訪れを全身で感じられます。特に4月中旬頃は、温暖な気候で観光にも最適な時期です。

夏はマリンアクティビティが本格化し、ビーチで遊ぶのに最適。ただし日中はかなり気温が高くなるので、車中泊の際はしっかりと暑さ対策が必要です。

秋になると紅葉が美しく、特に大三島や生口島の山間部では赤や黄色に染まる木々が見ごたえ抜群です。気温も過ごしやすく、車中泊にも適したシーズンです。

冬はやや閑散期ですが、空気が澄んでいて橋からの眺望が一段と美しくなります。温泉にゆっくり浸かる旅にはぴったりの季節です。全体として、車中泊旅にもっとも向いているのは「春と秋」といえるでしょう。

地元グルメも楽しめる「食」の魅力

しまなみ海道の旅で忘れてはならないのが「地元グルメ」です。瀬戸内海に面した地域だけあって、魚介類はとても新鮮で、特に「鯛」「アコウ」「たこ」は絶品。地元の道の駅や漁協直営の食堂では、リーズナブルな価格で海鮮丼や刺身定食を楽しめます。

また、「レモン」「みかん」などの柑橘類も特産品として有名。レモンを使ったスイーツやジュースは、道の駅やカフェで気軽に味わえます。

さらに、島ごとにB級グルメも充実。例えば因島の「因島ラーメン」、大三島の「焼きアナゴ丼」、伯方島の「塩ソフトクリーム」など、旅の途中で立ち寄りたくなるグルメが盛りだくさんです。

こうした“その場でしか食べられないもの”に出会えるのも、車中泊旅の大きな楽しみのひとつ。時間に縛られず、空腹のタイミングで気になったお店に立ち寄れるのも、自由な旅の魅力です。

車中泊の基本と準備！しまなみ海道に行く前に知っておこう

必要な車中泊グッズ一覧

しまなみ海道での車中泊を快適に楽しむには、しっかりとした準備が必要です。まずは、車中泊に最低限必要なグッズを確認しておきましょう。

【基本グッズチェックリスト】

その他、サンダル（トイレに行くとき用）、ティッシュ・ウェットティッシュ、ごみ袋、虫よけスプレー、簡易テーブル＆椅子などもあると便利です。また、暑さ対策として小型扇風機、寒さ対策にはブランケットや湯たんぽもあると安心ですね。

さらに、女性の場合はポータブルトイレや防犯ブザーもあると安心感が増します。準備に抜かりがなければ、車中泊はとても快適になります。初心者の方でも、このリストを参考にすることで、安心して旅をスタートできるでしょう。

注意したい！しまなみ海道の車中泊ルール

しまなみ海道での車中泊は、自由で快適な旅の手段ですが、マナーやルールを守ることが大前提です。とくに人気観光地であるしまなみ海道では、地域住民や他の観光客との共存が大切です。

まず、最も基本的なルールは「車中泊禁止エリアでは絶対に泊まらない」こと。公共の駐車場や公園などでの車中泊は原則NGな場所もあるため、道の駅やSA（サービスエリア）、車中泊が許可されている施設を利用するようにしましょう。

また、アイドリング（エンジンかけっぱなし）は騒音・排気ガスで迷惑になるので、夜間はエンジンを切るのがマナーです。エアコンを使いたい気持ちはわかりますが、ポータブル扇風機や窓開け対策で対応するのが基本です。

ゴミの処理にも注意が必要です。必ず持ち帰るか、指定されたゴミ箱を使うようにし、絶対に不法投棄しないようにしましょう。地域の人たちの信頼を失うと、車中泊自体が禁止される原因にもなります。

最後に、夜間にドアの開け閉めを何度も行うと大きな音がして周囲の人に迷惑になります。必要なものは事前に手元に準備しておくなど、周りへの配慮を忘れないようにしましょう。

快適に眠るためのポイント

車中泊で最も大切なのが「快適な睡眠」です。景色の良い場所で泊まることに気を取られがちですが、しっかり眠れなければ翌日の運転にも支障が出ます。快眠のためには、いくつかのポイントがあります。

まず、車内の水平を保つことが大事です。坂道や傾いた場所では寝づらく、体への負担も大きくなります。停車するときは必ず地面がフラットな場所を選びましょう。また、車内の温度・湿度管理も大切です。夏は窓を少しだけ開けて風通しを良くし、虫よけネットを張ると快適になります。冬は断熱マットを使用することで車内の温度が下がるのを防げます。

音や光をシャットアウトすることも安眠のコツ。アイマスクや耳栓があると便利です。周囲の音や街灯が気になる方は、音楽やホワイトノイズを小さく流すとリラックスしやすくなります。

さらに、寝具の質も重要です。シートの上に直接寝ると体が痛くなることもあるので、エアーマットや厚めのマットレスを敷くだけで寝心地が格段にアップします。首が痛くならないよう、枕にもこだわると良いでしょう。

最後に、トイレの場所を事前に確認しておくのも安心材料のひとつです。夜中に急に行きたくなったときのために、近くのトイレが開いているか、照明があるかをチェックしておきましょう。

防犯・安全対策の基本

車中泊では防犯もとても重要です。特に一人旅や女性の旅行者は、安全対策をしっかりしておくことで、安心して夜を過ごせます。

まず、車の施錠は徹底しましょう。車中泊中でも必ずドアロックをし、窓を開ける場合も、数cm程度にとどめて、手が入らないようにしましょう。また、ドアチェーンや防犯ブザーなど、簡単に設置できる防犯アイテムを持っておくのもおすすめです。

安全な場所選びも大切です。人目のない山奥や人気のない駐車場より、他の車中泊利用者がいる道の駅やサービスエリアを選びましょう。明かりがある場所、カメラが設置されている場所も安全性が高くなります。

また、夜中に不審者が近づいてくるようなことがあれば、すぐに車を移動できるように準備しておくことも重要です。運転席周りは片付けておき、エンジンをかければすぐに出発できるようにしておくと安心です。

さらに、スマホのバッテリーは常に十分な残量を保っておきましょう。緊急時に通報できるようにしておくことが命を守る鍵となります。防犯意識を持つことで、より安心して車中泊を楽しむことができます。

ガソリン・トイレ・水の確保方法

車中泊をする上で意外と見落としがちなのが、「ライフライン」の確保です。特にガソリン、トイレ、水は重要な要素で、事前に準備しておくことでトラブルを避けられます。

まずガソリンについては、島ごとにガソリンスタンドが限られているため、早めの給油が基本です。観光に夢中になって給油を忘れがちですが、半分を切ったら給油を意識するのが安心。特に大三島や伯方島では24時間営業のスタンドが少ないので注意が必要です。

トイレについては、道の駅やサービスエリア、観光施設のトイレを利用できます。ただし夜間は閉まる施設もあるため、車中泊する場所の近くに24時間トイレがあるかを確認しておきましょう。

水については、飲料用のペットボトル水を常備し、洗顔や手洗い用には2Lのポリタンクを車に積んでおくと便利です。道の駅の水道を使う場合は、ルールを守って他の利用者の迷惑にならないように注意しましょう。

また、万が一に備えてウェットティッシュや水のいらないシャンプー、歯みがきシートなども用意しておくと、身だしなみも整えることができます。

おすすめ車中泊スポット！絶景＆便利な休憩ポイント紹介

道の駅「多々羅しまなみ公園」の魅力

「多々羅しまなみ公園」は、しまなみ海道の中でも特に人気の高い車中泊スポットです。広島県尾道市と愛媛県今治市のちょうど中間地点、大三島に位置しており、目の前には美しい瀬戸内海と「多々羅大橋」が広がります。まさに、車を停めながら“絶景を独り占め”できる贅沢なロケーションです。

この道の駅は、駐車スペースが広く、夜間でも比較的静かで安心して車中泊が可能です。トイレも清潔に保たれており、24時間利用できるため、女性や初心者にも人気があります。海沿いにはベンチや芝生の広場があり、朝は海から昇る太陽を眺めながら朝食を楽しむのもおすすめです。

また、「サイクリストの聖地」としても知られ、サイクルスタンドや空気入れも完備。自転車旅との併用もできる点が魅力です。レストランでは新鮮な海の幸が味わえる「海鮮丼」や「たこ天うどん」が人気で、旅の途中のグルメスポットとしても評価されています。

隣接する「多々羅温泉 しまなみの湯」は、日帰り入浴が可能な天然温泉施設。旅の疲れを癒すのにぴったりで、湯上がりには地元産の柑橘ジュースも楽しめます。

景色、施設、グルメ、温泉の4拍子が揃った「多々羅しまなみ公園」は、まさに“しまなみ海道のオアシス”。初めての車中泊にも自信をもっておすすめできるスポットです。

道の駅「よしうみいきいき館」で海鮮グルメと休憩

愛媛県今治市の最南端、来島海峡大橋のすぐふもとにある「道の駅 よしうみいきいき館」も、車中泊旅にぴったりのスポットです。ここは、海の幸を堪能できるグルメスポットとして有名で、新鮮な魚介類をその場で炭火焼きできる「海鮮バーベキュー」が名物です。

車中泊利用者にとって嬉しいのが、施設内にある物産館やトイレの清潔さ。トイレは24時間利用可能で、駐車場も広く、大型車も受け入れ可能です。近くにスーパーやコンビニもあり、食料や飲み物の補給にも便利な場所です。

さらに、海沿いには「来島海峡急流観潮船」の乗り場があり、世界でも有数の急流ポイントである来島海峡を間近で体験できます。時間が合えば、ぜひ体験してみたいアクティビティのひとつです。

また、徒歩圏内には「よしうみバラ公園」や「今治市よしうみローズ館」もあり、季節ごとに美しい花々が楽しめます。昼間は観光を満喫し、夜は静かな海沿いでゆっくりと車中泊できる環境は、リピーターも多い理由のひとつです。

観光・グルメ・快適さがそろった「よしうみいきいき館」は、しまなみ海道旅の終点やスタート地点としてもぴったりの場所です。

来島海峡サービスエリアで絶景車中泊

高速道路を利用してしまなみ海道を走る場合、「来島海峡サービスエリア」はぜひ立ち寄ってほしい場所のひとつです。ここは、しまなみ海道の最南端にあり、来島海峡大橋を一望できる絶景のサービスエリアとして知られています。

特徴は、何といっても展望台からの眺望。昼間は来島海峡と橋の美しい風景、夜になるとライトアップされた橋が幻想的に浮かび上がり、昼夜で異なる風景が楽しめます。写真好きの方には特におすすめです。

車中泊においても施設は非常に充実しており、トイレは清潔で24時間利用可能。フードコートや売店もあり、地元名物「焼豚玉子飯」や「じゃこ天」などの軽食も楽しめます。

また、スマートICから出入りができるため、高速に乗らずともアクセスできるのが嬉しいポイントです。駐車場の整備状況も良く、夜間も明るく、安全面でも安心して利用できます。

しまなみ海道を南から北へ旅する人にとっては、ここで一泊してから北上するのもおすすめ。朝焼けとともにスタートする旅は、まさに最高の体験となるでしょう。

しまなみの島々にある穴場スポット

有名な道の駅やサービスエリア以外にも、しまなみ海道には地元の人しか知らないような“穴場”の車中泊スポットが点在しています。そうした場所をうまく活用することで、より自由で人混みを避けた旅が可能になります。

例えば「伯方ビーチ駐車場」は、伯方島にある静かな海水浴場のすぐそばにある無料駐車場。トイレもあり、夜は波の音を聞きながらゆったりと眠れます。夏場はやや混雑することもありますが、オフシーズンは人も少なく、プライベート感たっぷりです。

また「瀬戸田港駐車場」（生口島）では、港の雰囲気を感じながらのんびり過ごせます。早朝には漁船の出入りもあり、旅情あふれる風景が楽しめる穴場です。

これらのスポットは、公式な車中泊施設ではないため、必ずマナーを守って静かに過ごすことが前提です。ゴミの持ち帰り、エンジン停止、トイレの使用マナーなど、基本を守れば、快適な時間を過ごすことができます。

混雑を避け、静かな場所でリラックスしたい方には、こうした穴場スポットの利用も一つの選択肢となるでしょう。

駐車場選びのコツと注意点

車中泊では、どこに車を停めるかがとても重要です。良い場所を選ぶことで、快適さも安全性も大きく変わってきます。

まず大事なのは「夜間に安全で静かな場所」を選ぶこと。トラックの出入りが多い24時間営業のPA（パーキングエリア）は便利ですが、エンジン音が気になる場合があります。できれば、静かで人気のある道の駅や観光駐車場を選ぶと良いでしょう。

次に「トイレの有無」はマスト。夜間に利用できるか、清潔かどうかもチェックポイントです。また、街灯があるか、他にも車中泊している人がいるかどうかも、安全面での大きな判断材料になります。

なお、「車中泊禁止」の看板がある場所では絶対に泊まらないこと。不審者と間違えられたり、通報される可能性もあるため、必ずルールを守りましょう。

駐車場を選ぶときには、アプリやGoogleマップのクチコミ情報も有効です。「車中泊OK」や「トイレきれい」など、先人の情報が役に立ちます。

正しい場所選びとマナーを守ることで、しまなみ海道の車中泊は安全かつ快適に楽しむことができます。

実際のモデルコース紹介！2泊3日でめぐるしまなみ海道

1日目：尾道出発〜大三島で車中泊

旅の始まりは広島県尾道市。しまなみ海道の玄関口として有名で、レトロな街並みや坂道の風景が魅力的です。朝は早めに出発して、まずは「千光寺公園」や「猫の細道」を散策しましょう。駐車場も整備されており、30分～1時間程度で軽く観光できます。

その後、尾道大橋を渡り、因島、生口島をドライブしながら進んでいきます。途中の「耕三寺」や「平山郁夫美術館」に立ち寄るのもおすすめ。生口島の「ドルチェ本店」ではしまなみ名物のレモンジェラートが人気です。

昼食は「瀬戸田港」の近くで地魚の定食やタコ料理を堪能し、午後からは大三島へ向かいます。大三島は「しまなみ海道のハブ」とも呼ばれ、観光と宿泊にぴったりのスポットです。

夕方には「大山祇神社」や「ところミュージアム大三島」でゆったりとした時間を過ごしましょう。夜は「道の駅 多々羅しまなみ公園」に車を停めて車中泊。海に沈む夕日を眺めながら、絶景と共に旅の1日目を締めくくります。

温泉に入りたい方は近くの「多々羅温泉 しまなみの湯」へ。身体を温めてから寝ることで、翌日の疲れを残しません。初日は移動と観光のバランスが取れた、穏やかなスタートがおすすめです。

2日目：大三島観光〜今治で温泉と休息

2日目は大三島をしっかり楽しむところからスタート。朝食は「道の駅 多々羅しまなみ公園」で地元のパンや特産ジュースを味わいながら海を眺めるのがおすすめです。

午前中は「伯方島」へ。途中にある「伯方塩業 大三島工場」の見学や、「伯方ビーチ」でのんびりした時間を過ごしましょう。伯方島では、名物「伯方の塩ラーメン」を味わうのも忘れずに。

その後、「大島」へと進みます。大島では「よしうみバラ公園」や「よしうみいきいき館」で観光と昼食を兼ねて過ごすのがおすすめ。いきいき館では新鮮な魚介をその場で焼いて食べられる「海鮮バーベキュー」が人気です。

午後は「来島海峡展望館」で雄大な橋と渦潮を眺める絶景ポイントへ。時間に余裕があれば「来島海峡急流観潮船」で海上クルーズも体験できます。

夕方には今治市街へ入り、日帰り温泉施設「喜助の湯」や「しまなみ温泉 喜助の湯」でリラックス。夜は今治市内の「イオンモール」などで買い出しを済ませ、近くの「道の駅 風早の郷 風和里」や「今治湯ノ浦ハイツ」などの車中泊可能なスポットに停車。安心して2日目の夜を過ごせます。

3日目：今治観光〜しまなみ海道ドライブ終了

3日目は今治市の観光からスタート。まずは今治城を訪れてみましょう。海に面した珍しい水城で、朝の時間帯は人も少なく、ゆっくりと見学できます。天守から見下ろす景色も絶景で、写真撮影にもぴったりです。

次に訪れたいのが「タオル美術館」。今治といえば“今治タオル”で有名。館内ではタオルの歴史や製造過程が見学できるほか、オリジナルタオルを買うこともできます。おみやげにもおすすめです。

その後、しまなみ海道を北上しながら帰路につきます。途中で「カフェ風車」や「瀬戸田サンセットビーチ」に立ち寄り、ゆっくり休憩するのも◎。旅の余韻を感じながら、最後のドライブを楽しみましょう。

ランチは生口島や因島で名物の「たこめし」「因島ラーメン」など、地元ならではのB級グルメを堪能してください。

最後に尾道へ戻り、「尾道ラーメン」で締めの一杯。しまなみ海道の絶景とグルメを心ゆくまで味わえる、満足度の高い最終日になります。

各日のおすすめスポットと立ち寄りグルメ

しまなみ海道の2泊3日旅では、観光も食も充実させるのがポイントです。以下におすすめスポットとグルメを表でまとめました。

どれも各エリアの特色を活かした名物ばかりで、車中泊旅に彩りを添えてくれます。時間に余裕を持たせつつ、立ち寄りスポットを組み合わせることで、無理のないスケジュールが可能になります。

実際にかかる費用と予算の目安

2泊3日の車中泊旅行にかかる費用は、通常の旅行よりも抑えられる傾向にあります。以下は、おおよその目安です。

宿泊費がかからない分、グルメや観光体験にお金をかけられるのが車中泊旅の大きな魅力です。キャンプよりも手軽で、ホテルよりも自由度が高い。そんな“ちょうどいい旅”が、しまなみ海道では実現できます。

しまなみ海道車中泊のQ&A集！よくある疑問をまるごと解決

夜は安全？治安はどうなの？

しまなみ海道での車中泊は、全体的に見て治安は良好です。観光地として整備されているエリアが多く、道の駅やサービスエリアには監視カメラや照明が設置されている場所も多いため、夜間でも安心して過ごすことができます。

特に「道の駅 多々羅しまなみ公園」や「来島海峡サービスエリア」などの主要スポットは、他の車中泊利用者や観光客も多いため、孤立する心配が少なく、初めての人や女性のひとり旅でも比較的安心です。

とはいえ、完全に油断してはいけません。夜間の人通りが少ない場所や無人の駐車場などは避け、なるべく照明がある場所、周囲に他の車がいる場所を選ぶのが基本です。また、車のドアは必ず施錠し、貴重品は見えない場所に保管しておくなど、最低限の防犯対策は徹底しましょう。

不安な方は、事前に「車中泊マップ」や「口コミアプリ」などで、実際に利用した人の情報を確認するのがおすすめです。事前の情報収集が、より安心な車中泊につながります。

トイレやシャワーはどこで使える？

トイレに関しては、しまなみ海道沿いの道の駅やSA（サービスエリア）には24時間使用可能なトイレが設置されています。基本的に清掃が行き届いていて清潔ですが、夜間に備えて懐中電灯やLEDランタンを持っておくと安心です。

また、一部の観光施設やビーチの近くにある公共トイレも利用可能ですが、夜間閉鎖される場合もあるため注意が必要です。事前に確認しておくことが大切です。

シャワーについては常設されている場所が少ないですが、代わりに日帰り温泉施設を活用するのが一般的です。たとえば、大三島には「多々羅温泉しまなみの湯」、今治市には「しまなみ温泉 喜助の湯」など、地元で人気の温泉施設があります。どちらもタオル付きのプランがあるため、手ぶらでも安心して利用できます。

また、夏場であればビーチに設置されているコインシャワーも一部利用可能ですが、オフシーズンは利用できないことも多いため、やはり温泉施設が便利で快適です。

駐車場の混雑状況は？

しまなみ海道の車中泊スポットは、基本的には混雑しすぎることはありませんが、時期や時間帯によっては注意が必要です。特にゴールデンウィーク、夏休み、秋の連休シーズンなどは観光客が集中し、人気の道の駅やSAでは車中泊希望者が多く集まります。

そのため、混雑を避けたい場合は、夕方よりも早めの時間帯（15時〜17時頃）に車を停めておくのがコツです。また、混み合うスポットを避けて、少し離れた場所の駐車場を利用するという選択も有効です。

なお、混雑する可能性がある道の駅でも、少し遅い時間に訪れると空きが出ている場合もあります。ただし、遅すぎるとトイレの確認や周囲の状況把握ができないまま泊まることになるため、なるべく明るいうちに到着するのが理想です。

一部の駐車場では車中泊スペースを区切っている場合もあるので、公式サイトやマップアプリの口コミで最新情報を確認しておくとスムーズです。可能なら事前に目星をつけておくと安心ですね。

自転車との併用ってできるの？

しまなみ海道は「サイクリストの聖地」として世界中に知られており、車旅と自転車旅を併用することも可能です。実際に多くの人が、車でベース地まで移動し、そこからレンタサイクルで橋を渡るという楽しみ方をしています。

各島には「レンタサイクルターミナル」があり、1日単位で自転車を借りられます。例えば、大三島の「道の駅 多々羅しまなみ公園」や、今治の「サンライズ糸山」では、スポーツバイクから電動アシスト自転車まで幅広いタイプが揃っています。

また、愛車を持参して「車に積んで運び、好きな島で降ろして走る」といったスタイルも人気です。多くの車中泊ユーザーは、ルーフキャリアや車内ラックを活用して自転車を持ち運び、観光の合間にサイクリングを楽しんでいます。

さらに、「片道だけ自転車で走り、帰りはバスやフェリーで戻る」といった柔軟なコースも組めます。車中泊ならスケジュールの自由度が高いため、自転車との併用がしやすいのも大きなメリットです。

ひとり旅・女性でも大丈夫？

しまなみ海道の車中泊旅は、ひとり旅や女性でも十分に楽しむことができます。実際にSNSやブログなどでも、ソロで車中泊を楽しむ女性の投稿が多く見られます。

ただし、安全に楽しむためにはいくつかポイントがあります。まず、なるべく人気のある道の駅やサービスエリアを選ぶこと。夜間でも明るく、他の利用者がいる場所を選べば安心感が増します。照明のある場所、監視カメラのある場所は特におすすめです。

また、車内の目隠しや防犯グッズ（ドアロック補助具、防犯ブザーなど）は用意しておくと安心です。女性専用エリアがある道の駅も一部あるので、そういった施設を活用するのも◎。

さらに、車内の整理整頓をしておき、万が一の場合はすぐに出発できるように準備しておくことも大切です。SNSなどで現在地を公開しすぎないなど、プライバシー保護も意識しておきましょう。

女性だからといって無理に諦める必要はありません。適切な準備と心がけがあれば、安心して快適にしまなみ海道の旅を満喫することができます。

まとめ：自由と絶景を味わう、しまなみ海道の車中泊旅

しまなみ海道は、美しい海と島をつなぐ絶景ドライブロード。そんな道を車中泊というスタイルで旅することで、宿泊に縛られず、自由気ままに旅を楽しむことができます。今回ご紹介した通り、しまなみ海道には車中泊に適した道の駅やサービスエリアが多く、設備面も充実しており、初心者や女性でも安心して滞在できます。

さらに、観光・グルメ・アクティビティなど、旅を彩る要素も満載。大三島の温泉、来島海峡の絶景、各島で味わえる地元グルメなど、しまなみ海道ならではの体験があなたを待っています。

車中泊を最大限に楽しむためには、マナーとルールを守ることが大前提。適切な駐車場所の選定や、騒音・ゴミなどへの配慮が、快適な旅を支えてくれます。

コストを抑えながら、時間と景色にゆとりを持った旅ができるのが、車中泊の最大の魅力。次の連休には、しまなみ海道を車中泊で巡って、あなただけの特別な思い出を作ってみてはいかがでしょうか？